沖縄県の東村教育委員会(比嘉一之教育長)は小学3・4年生が社会科の授業で副読本として使う学習冊子の新刊を41年ぶりに発行した。「わたしたちの東村」というタイトルの新刊には国内外で活躍した村出身5人の特集を追加。教育委員会は「地元を誇りに思い、子どもたちの自信につなげたい」としている。(北部報道部・山田優介)

宮里3兄妹:家族で優作選手の優勝を喜ぶ(右から)父の宮里優さん、優作選手、兄の聖志選手、妹の藍選手、母の豊子さん=2017年5月14日、名護市・かねひで喜瀬CC(渡辺奈々撮影)

東村教育委員会が41年ぶりに発行した学習冊子「わたしたちの東村」(右)とこれまで使っていた副読本

「子どもたちの頑張るきっかけになればうれしい」と話す2大会連続で重量挙げのオリンピック代表に選ばれた吉本久也さん=7日、東村文化・スポーツ記念館

宮里3兄妹:家族で優作選手の優勝を喜ぶ(右から)父の宮里優さん、優作選手、兄の聖志選手、妹の藍選手、母の豊子さん=2017年5月14日、名護市・かねひで喜瀬CC(渡辺奈々撮影) 東村教育委員会が41年ぶりに発行した学習冊子「わたしたちの東村」(右)とこれまで使っていた副読本 「子どもたちの頑張るきっかけになればうれしい」と話す2大会連続で重量挙げのオリンピック代表に選ばれた吉本久也さん=7日、東村文化・スポーツ記念館

五輪重量挙げ・人間国宝の2人も

 これまで村内の小学校では、1977年に初版が発行された副読本を使っていた。記載していた古いデータや写真には、新しい資料を上から貼り付けて対応。2002年までに8回、改訂した。

 資料も古く、副読本の在庫も減ったため、村は一括交付金約540万円を使って、今年3月に学習冊子を千冊発行。多くの人に読んでもらいたいと小学校だけでなく、公民館や観光協会にも配布する予定だ。

 学習冊子では、村出身で、プロゴルフの宮里聖志さん、優作さん、藍さんの3きょうだいや重量挙げでオリンピック代表に2大会連続で選ばれた吉本久也さん、琉球古典音楽の人間国宝・島袋正雄さんを取り上げた。5人の生い立ちや競技、芸能を始めたきっかけを写真や解説を付けて24ページにわたって紹介している。

 現在、村役場の総務財政課で働く吉本さんは「小さな村だけど、先輩たちがやってきたことを知って、子どもたちの頑張るきっかけになればうれしい」と照れ笑い。比嘉鶴見教育課長は「読んだ子どもたちが『自分もやればできるんだ』という自信を持ってもらい、世界レベルで活躍する村出身者が出てほしい」と話した。