歯で半分にかみちぎった100円玉に息を吹きかけると、一瞬で元に戻る。火の付いたたばこを手のひらの中にねじ込み、指を広げるとたばこ自体が消えている-。そんなマジックを披露するプロマジシャン、「MASA MAGIC(マサ・マジック)」の山本将頌(まさのぶ)さん(23)=糸満市=は、マジックの殿堂といわれる米国の「マジックキャッスル」のオーディションにこのほど合格した。沖縄県内初という。

パフォーマンスを披露する山本将頌さん=宜野湾市・enve(エンヴィ)マネジメント

 山本さんは「マジシャンとして、マジックキャッスルでパフォーマンスするのは非常に名誉なこと。いつかは呼ばれたい」と殿堂での披露も目標に据える。

 小学生の時からマジックが好きだった山本さんは、中学1年時にテレビ番組でみた、世界を舞台に活躍するセロさんのマジックに驚がくして始めた。インターネットでさまざまなマジックを独学で研究。地域行事などで披露し、「高校生マジシャン」として県内で評判を呼んだ。高校卒業後に米国のカレッジに入学。自ら地元のクラブの外にいる客らに披露して話題となり、地域イベントやハウスパーティーでもみせてきた。

 「自分の力を試そう」と昨年8月、知人を介して初めてマジックキャッスルに足を運んだ。ことし2月に初挑戦した同キャッスルのオーディションで見事合格。「これからプロとしての生活が始まるんだ」と身の引き締まる思いだった。

 山本さんは、身近にある物を使った即興のストリートマジックや、目の前でみせるクロースアップマジックが特徴。約500種類できるという。3月から宜野湾市のenve(エンヴィ)マネジメントに所属して活動中。問い合わせは同マネジメント、電話098(890)5557。(北部報道部・伊集竜太郎)