国の文化審議会(佐藤信会長)は15日、那覇市の「弁之御嶽(びんぬうたき)」を国の史跡に、北大東村の「北大東島の燐鉱山(りんこうやま)由来の文化的景観」を沖縄県内で初めて重要文化的景観に選定するよう、林芳正文部科学相に答申した。

重要文化的景観選定を答申された「北大東島の燐鉱山由来の文化的景観」=北大東村(村教育委員会提供)

史跡指定を答申された「弁之御嶽」=那覇市首里鳥堀町(市文化財課提供)

重要文化的景観選定を答申された「北大東島の燐鉱山由来の文化的景観」=北大東村(村教育委員会提供) 史跡指定を答申された「弁之御嶽」=那覇市首里鳥堀町(市文化財課提供)

 ほか、国名勝で2地域3カ所からなる「アマミクヌムイ(アマミクの杜)」に、新たに南城市の「斎場嶽(せいふぁたき)」、浦添市の「ゑぞゑぞのいしぐすく・金ぐすく(伊祖グスク)」、「弁之御嶽」の3カ所を追加し、併せて名称を「アマミクヌムイ」に変更するよう求めた。

 また、国史跡の「斎場御嶽」では、範囲を広げて追加指定するよう答申された。官報に告示後、正式に指定される。

 弁之御嶽は、琉球王国時代、国家祭祀の聖域として位置付けられ、国王の参拝が行われた拝所の一つ。琉球における祭祀のあり方と、その歴史的変遷を理解する上で重要と評価された。

 国史跡に指定されている北大東島燐鉱山遺跡は、現在でも採掘場、トロッコ軌道など一連の生産施設が国内で唯一残る。当時の生活関連施設も継続して利用されている。燐鉱採掘と産業変遷を知る上で、重要な景観地とされた。