台風6号接近の影響で八重山地域は15日、午前中からときおり激しい風雨に見舞われ、不安定な天候が続いた。海や空の離島航路は一部欠航し、与那国町で石垣、那覇を結ぶ航空路線と船が全便欠航。石垣市や宮古島市では船をロープで固定する漁師や、出荷前のマンゴーに影響が出ないよう対策する農家らの姿があった。

台風6号の影響で強風にあおられる街路樹=15日午後4時半ごろ、石垣市・石垣港浜崎マリーナ(八重山毎日新聞提供)

与那国島と石垣、那覇を結ぶ航空路線が全便欠航となった与那国空港=15日、与那国町

台風6号の影響で強風にあおられる街路樹=15日午後4時半ごろ、石垣市・石垣港浜崎マリーナ(八重山毎日新聞提供) 与那国島と石垣、那覇を結ぶ航空路線が全便欠航となった与那国空港=15日、与那国町

 航空路線が全便欠航となった与那国空港はキャンセル待ちや予約変更、払い戻しの客が相次いで訪れた。

 出張で石垣島に行く予定だった与那国小学校の養護教諭・真栄田佳美さん(31)は午後から弱まった風雨に「台風っぽくないからどうなるか分からないけど、学校に戻って対策して家でもやらないと」と話した。

 宮古島市の平良港下里船だまりでは漁業者らが強風で岸壁にぶつからないよう船をロープで固定した。

 布干し堂船主組合の平良邦昭会長(45)は「台風が来ないと海水温が上がりサンゴが白化するので、ある程度ならしょうがない」と冷静。父から譲り受けた船を固定した根間彦二さん(50)=市平良西里=は「足が速い台風なので船を陸に上げない人も多い。今晩遅くまでの辛抱だ」と話した。

 断続的に激しい雨が降った石垣市では収穫を控える作物に影響が出ないよう対策した農家も。マンゴー農家の金城哲浩さん(62)は「一時は強い雨が降ったが、マンゴーは大丈夫そう。土砂崩れが心配だが、今年の梅雨は雨が少ないし逆に恵みになってくれたら」と願った。

きょうも大雨の恐れ

 沖縄地方は15日、台風や梅雨前線の影響で、各地で強い雨が降った。

 24時間降水量の最大値は、名護市で午前11時10分までに133・5ミリ、那覇では午前5時20分までに73・5ミリを観測。宮古島は午前9時までに40・5ミリ、石垣島は午後7時50分までに69・5ミリだった。

 干ばつでサトウキビの生育に影響が出ている南大東は午後4時40分までに25・5ミリ、北大東は午後5時半までに15ミリだった。

 国、県、県企業局が管理する県内11ダムの合計貯水率は15日午前0時現在、46・7%。平年値を32・9ポイント下回っているが、前日比では2・4ポイント増加した。

 沖縄気象台は16日も激しい雨の恐れがあるとして、土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒を呼び掛けている。