大阪市北区の阪急うめだ本店9階で開かれている「沖縄展」(13~19日)は18日午前11時半現在、地震の影響で百貨店は開業を見合わせる状態が続いている。沖縄から大阪に出向いている出品者は開店の2時間ほど前、宿泊先で突然の大きな揺れに襲われた。

 沖縄展は泡盛や沖縄そば、県産スイーツ、やちむんや琉球ガラス、シーサー、クラフト雑貨などが販売される。複数の関係者によると、午前11時半現在で酒類、やちむんの一部商品が壊れたものの、けが人や大きな被害が出ているという情報はないという。

 百貨店近くのホテル9階の部屋で出掛ける支度をしていた小濱養蜂場の販売員・赤嶺恵子さん(68)=那覇市=は午前8時前、突然大きな衝撃を感じた。「ドンという強い衝撃とともに横揺れが続いた。壁に手をついても真っすぐ立っていられない。揺れがなくなった後も体の震えは収まらなかった」と振り返った。東日本大震災があった7年前は東京の百貨店11階の物産展で被災したが、「あのときよりも強い揺れに感じた」と言う。

 赤嶺さんは一駅分を歩いて百貨店に着いた。電車が止まった影響で従業員の姿はほとんど見えない。会場では床にこぼれた酒類を拭き取る人がいたという。本来は開店時間の午前10時すぎ、県の物産展関係者ら約20人が待機。当面は開業を見合わせるアナウンスが何度も流された。

 沖縄の陶器を紹介するため現地に赴いた男性(58)はホテルの24階で大きな揺れを味わった。「耐震構造で大きく揺れたと思うが、初めての経験で怖かった」。エレベーターが止まったため非常階段で1階まで降りてバスで百貨店に向かった。

 陶器が心配だったが壊れたのはシーサーの置物一つ。大きな被害が出なかったことに一安心した。それでも周囲の飲食店は火が使えず開店準備はできず、今後の再会も見通しも立たない。「どうなるか分からない」と心配していた。