沖縄県内での観察例が極めて少ない迷鳥「ヒメウ」が12日、多良間村の普天間港で見つかった。若鳥とみられる。県内の観察例は秋から春に宮古島、与那国島などで数例のみ。夏の飛来は初めてとみられ、「迷鳥中の迷鳥」と話題になっている。13日以降は見られなくなった。

多良間島に飛来したヒメウ。県内での観察例は極めて少ない=12日、多良間村(羽地邦雄さん撮影)

 牛の人工授精師の村山武範さん(58)が発見し、農家の羽地邦雄さん(69)が撮影した。全長約70センチで、他のウの仲間に比べると小さい。

 成鳥の頭には冠羽、足の付け根には白色のむらができ、繁殖期にくちばしの根元が赤褐色になる特徴がある。ウミウなどに比べくちばしが細い。

 12日は海中への潜水を繰り返し、器用に魚を捕る様子が見られた。羽地さんは「とても珍しいと聞いて、驚いている。ウらしく、魚を捕るのがとてもうまい」と目を細めていた。