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  • 県警が2016年、左折専用車線を誤って直進可能と公安委に書類提出
  • 実際の標示は左折専用だが、直進しても道交法上は違反でなかった
  • 2年間で摘発した40件については違反を取り消し、反則金を返還する

 2016年3月~18年4月の約2年間、那覇市真地の県道82号と県道222号を結ぶ真地交差点で、道路交通法(道交法)上は直進できる車線を通った運転手を、那覇署が指定通行区分違反で取り締まっていたことが20日、分かった。沖縄県警交通企画課によると、これまでに約40件の誤った取り締まりが確認された。

沖縄県警

直進可能だったが摘発された、真地交差点

沖縄県警 直進可能だったが摘発された、真地交差点

 今後さらに増えるとみられ、調査を進めている。県警は、対象者の違反取り消しの手続きを進め、反則金を返還する。

 同課によると、今年4月中旬に那覇署員が直進して摘発されたことで発覚した。

 当時、道路標示は左折専用を示していたが、道交法上は直進できる状態で、現場の標示と交通規制が食い違っていたのが原因。警察官が現状を把握せず、道路標示に従って取り締まっていた。対象者は違反点数1点、反則金は大型車7千円。普通車、二輪車6千円。原動機付き自転車5千円をそれぞれ課された。

 同課は「大変ご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝。今後、ほかの交差点の状況についても調査するとしている。

 現場は識名トンネル方面から南風原町方面に向かう歩道側の車線。那覇インター方面へ向かう車両の渋滞緩和や事故防止を目的に、10年の開通当初から左折専用だった。

 当初は直進をしても注意だけにとどまっていたが、16年3月から取り締まりが可能な指定通行区分の規制をかけることになった。その際、交通規制を決定する県公安委員会に、県警が誤って直進も可能とする書類を提出。以降、問題が発覚するまでの間、法的には直進できる状態が続いていた。県警は書類を修正し、今年4月26日から法的にも直進が認められなくなった。

 問題の車線では20日午後4時35分から約30分間に210台の車両が通過し、うち5台が直進した。タクシーの男性運転手(44)=八重瀬町=は「ほかにもミスがないか徹底して調べ、県民への周知を徹底してほしい」と指摘した。