今秋予定の沖縄県知事選で、自民党の候補者選考委員会が有力候補として人選を進めている宜野湾市長の佐喜真淳氏(53)が、出馬への意欲を周囲に伝えていることが20日、分かった。複数の与党市議や佐喜真氏周辺が明らかにした。ただ、後援会幹部や支持者の中には慎重な意見もある。政府与党も「勝てる候補」として最有力視しており、今後、佐喜真氏の後継候補擁立など出馬環境の整備が焦点となる。

佐喜真淳氏

 佐喜真氏周辺によると、出馬環境が整うことを前提に立候補への意欲を示している。一方、与党市議や後援会には市長職に徹すべきだとの意見もあり、今後、佐喜真氏は周囲と最終的な調整に入る方針。

 与党市議の一部では、佐喜真氏が出馬を決めた場合、辞職に伴う市長選を9月9日の宜野湾市議選と同日選とすべきだとの声が上がっているという。

 自民党の選考委員会は6月中に候補者を選定する方向で作業を進めている。残り10日間で環境整備が整うかは不透明だが、県連幹部は「月内には選定したい」との意向を示した。佐喜真氏は政府関係者とも出馬に向け意見交換をしている。

 選考委では行政手腕や無党派層の支持の強さに評価がある佐喜真氏への期待が高まっている。次期知事選にはシンバホールディングス会長で、沖縄観光コンベンションビューロー元会長の安里繁信氏(48)らも意欲を示している。一方、県政与党は現職の翁長雄志氏(67)の再選を目指し、擁立に向け調整を進めている。