沖縄県伊江村東江上に4月、オープンした「にがり足湯」が地元で人気の癒やしスポットとなっている。「伊江島製塩」の塩職人、千葉武夫さん(76)が始めた。これまで捨てていた塩作りの過程で出る「にがり」と、ヨモギ成分が入った茶褐色の湯は、冷え性や肩凝りに効くという。試してみると半身浴したような、体の芯までじんわり温まることができた。(北部報道部・城間陽介)

にがり入りの足湯でほっこりする地元の女性や子どもたち=13日、伊江村・にがり足湯

「島で足湯は暑すぎると言われたけど、やって良かった」と千葉武夫さん

にがり入りの足湯でほっこりする地元の女性や子どもたち=13日、伊江村・にがり足湯 「島で足湯は暑すぎると言われたけど、やって良かった」と千葉武夫さん

 13日の昼下がり、村の名所「湧出(ワジー)」近くのプレハブ小屋で、地元の女性客が足湯を楽しんでいた。長テーブルを挟んで両側に大人10~12人が座れるスペースがあり、向かい合っておしゃべりをしながら湯に漬かれる。施設は全て、千葉さんが手作りした。

 毎週来ているという與那覇和子さん(70)はカウンター越しに接客する仕事柄、足のむくみが悩みだった。「足湯でむくみが取れるのが分かる。すごく気持ちいい」と至福の表情。毎日通う島袋清子さん(80)も「ふくらはぎの張りがすっかり良くなった」と、足湯効果にすっかり感心していた。

 20年ほど前に奈良県から伊江島へ移住して以降、風呂からシャワーが習慣となった千葉さんも「足湯に漬かってよく眠れるようになった」と話す。

 湯は40度。ぬるくもなく、熱すぎでもない絶妙な温度だ。まきをたいて温度調整する千葉さんは「火加減に気を配らないといけない」とも。「ここまでみんなが喜んでくれるとは思わなかった」とうれしそうだ。

 入浴料は1人200円。営業時間は午前10時~午後6時だが、住民が仕事帰りに気軽に利用できるよう、午後9時までの延長も考えている。