「沖縄に行くことはタブー視していたんです」。野田貞雄さん(享年53)の孫・謙二さん(61)はそう振り返る。子どもの頃、母に「まだ遺骨がいっぱい埋まっている。足を踏み入れてはいけない」と言い聞かされていた。貞雄さんが沖縄師範学校校長として、その死に関わった、という事実も母の頭にあったはずだと思う。