9秒でまるわかり!

  • 神森中で先月、入学式用に育ててきた花5千鉢が何者かに破壊された
  • 報道を受け、市内外から花の寄贈が相次ぎ、1週間で5千鉢に達した
  • PTAの當間さんは「世の中には心優しい人がこんなにいる」と涙

 【浦添】入学式用に育ててきた花が何者かに荒らされた浦添市立神森中学校(平良亮校長)に市内外から続々と花が寄贈され、8日、同校では色鮮やかな花でいっぱいの入学式を迎えた。真新しい制服に身を包んだ新入生290人は、ベゴニアやコスモスなど約1万3千鉢の花々に囲まれ、新たな一歩を踏み出した。

寄贈された花で作られた花文字を囲み、期待と不安で胸いっぱいの新入生たち=8日、浦添市・神森中学校

 同校は、3月19~21日の深夜から未明にかけて、プランターや苗鉢約5千鉢が何者かに荒らされ、警察に被害届を提出。報道を受けて市内小中学校のPTAなど、県内各地から花を提供したいとの申し出が相次いだ。中にはトラックで数百鉢単位の寄贈もあったといい、寄せられた花は約1週間ほどで被害に遭った数とほぼ同じ5千鉢に達した。

 「沖縄で一番花いっぱいの学校」を目指し、活動してきた同校PTAで環境整備部長の當間正章さんは「福が訪れた気分。こんなに心優しい人がいる世の中だと子どもたちに伝えたい」と涙ぐんだ。同じ市内の港川中を卒業したばかりの男子4人が「何か手伝えることはないか」と訪ねてきたこともあったという。

 平良校長は入学式で「多くの方から花の寄贈や激励のメッセージを頂いた」と感謝。部活生が春休みに植え替えや水やりをしていたことにも触れ、「心優しい先輩方と楽しい学校生活を過ごしましょう」とあいさつした。