ウルトラマンなどで知られる沖縄出身の脚本家、故金城哲夫さんの生誕80周年を記念した講演が17日、那覇市内であった。初代ウルトラマンを演じた俳優の古谷敏さん、金城さんの弟の和夫さん、金城哲夫研究会の佐藤文彦さんらが登壇し、約50人が耳を傾けた。

金城哲夫さんとの思い出を語る古谷敏さん=17日、那覇市・ほしぞら公民館

 古谷さんはウルトラマンの撮影時の様子などを振り返った。怪獣が爆発される画面を見た古谷さんは「あまりにもかわいそう。怪獣を殺さないで宇宙に返す場面も作って」と金城さんに直訴したという。金城さんは「分かった」と返し、次の作品で実現させた。「約束を守ってくれた。本当にすごい人だった」と思いを寄せた。

 金城さんが卒業した玉川学園高等部の先輩でジャーナリストの森口豁さん(80)も登壇。高校生だった金城さんが企画し、1956年に東京の15人の高校生と米軍統治下の沖縄を訪れたエピソードを紹介した。県内の糸満から名護まで計8高校の生徒らと交流したという。森口さんは「金城さんは同世代の人に沖縄の現状を知らせたくて、沖縄と本土の懸け橋となった」と説明した。