大弦小弦

[大弦小弦]大賞に選ばれるような流行語は賞味期限が短い…

2018年6月25日 07:44

 大賞に選ばれるような流行語は賞味期限が短いのが常。サッカーワールドカップで話題の「大迫半端ないって」も来年、どれだけ語られているかは分からない

▼逆に静かな流行の末、すっかり定着したのが「…とすればおわびする」。先週も立て続けに聞かされた

▼自民党の穴見陽一衆院議員は受動喫煙対策の審議で、参考人のがん患者を「いいかげんにしろ」とやじった。批判を浴び、発表したコメントは「不快な思いを与えたとすれば深くおわびする」「喫煙者を差別すべきではないという思いでつぶやいた」

▼日本精神科病院協会の山崎学会長は、「欧米の患者はテロ実行犯と同等に扱われる」「精神科医に拳銃を持たせてくれ」という部下の発言を「興味深かった」と機関誌に引用。協会はやはり「不快な思いをされた方がいたのであれば、今後は気を付けたい」という

▼どちらも弱い立場の人をさらにたたく言葉の暴力で、弁解の余地もない。それなのに、コメントは仮定の延長ということにして本当に謝ってはいない。不快だと感じる受け手の問題だと言っているようでもある

▼責任から逃げる魔法の言葉を放置すれば、再び同じことが起きる。聞かされるたび、「あなたは不快な思いをする人が一人もいない可能性があると言っているのですか」と問い返していくことにする。(阿部岳)

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