[我ら“うちなーんちゅ”米ロス発]ダレル・ニールさん(67) 元海兵隊員

 元海兵隊員のダレル・ニールさん(67)は、沖縄に赴任したことが人生の転機となった。オレンジ郡に妻のキヨさんと暮らす。23歳で具志川市のレストランに勤めていたキヨさんと出会って結婚、沖縄での生活は7年に及んだ。

ロサンゼルス郊外ガーデナ市の北米沖縄県人会館でダレル・ニールさん(左)と妻のキヨさん

 「沖縄で最も引かれたのは人々の温かさだ。そして家族の絆の強さを、妻の家族を通じて実感した。それは私の家族にはないものだった」と振り返る。

 沖縄で好きなものといえば料理。「実は魚がずっと苦手だった。しかし、妻の家族と一緒に沖縄の魚を味わうことで、いつの間にか魚嫌いも克服してしまった」

 1980年に夫婦で米国に渡り、その後、ショッピングセンターの警備員を務めたダレルさんは、5年ほど前に引退した。今はキヨさんと月に1度、北米沖縄県人会館で開催されるカラオケクラブに参加することを楽しみにしている。

 「得意な歌は『さざんかの宿』。日本語で歌える曲が6曲ある。歌詞を理解しようと日本語を勉強した。しかし、沖縄の言葉は日本語よりさらに難しい。それでも妻と一緒に三線を習っている。琉球伝統音楽には郷愁を感じる」

 長年、沖縄の地を踏んでいないダレルさんは、キヨさんと沖縄への里帰りについて話しているという。「久しぶりに沖縄の家族を訪ねたい。何をしたいか? 一緒にカラオケを歌ったりして楽しい時間を一緒に過ごしたい」と、沖縄の家族に会うことが待ち遠しくてたまらないようだ。

 最後に出身地を聞いた。「フィラデルフィア」と答えたダレルさんに、「(アメリカンフットボールの)イーグルスの優勝、おめでとう」と言うと、満面の笑みでうなずいた。