まだ開校していない高校の仮称で、これから名前を募集するのだろうと思いきや、正式名称だった。「N高等学校」。Nはインターネットの略語、ネットなどの意味を込めた

▼うるま市伊計島の旧伊計小中学校校舎を改修して本校とし、カドカワ(東京)が運営する通信制の普通高校だ。本校と東京六本木の会場をネット中継し、全国から応募した1482人の入学式があった(本紙7日付)

▼授業やリポート提出はすべてネットで行うのが最大の売り。生徒は自分の自由な時間に授業を受け、教師に質問することが可能だ。遠足や部活動などもネット上でやるという新形態

▼在籍期間が3年以上、74単位以上取得し、年1回(5日程度)のスクーリング(面接指導)を受けるなどの条件をクリアすれば、全日制と同等の資格が得られる。授業料が安いのも魅力。一コマ5千円、1年で計10万円程度で済む

▼不登校や経済的に苦しい家庭の生徒からすれば、選択の幅を広げる可能性も。プログラミング、文芸小説創作、エンターテインメントなどの専門家による課外授業のほか、ネットだけでないリアル授業もあり、沖縄では野菜農家や菓子製造が体験できる

▼縛られない自由さはあるが、ネット依存し、社会性がなくなるとの批判や疑問もある。今やネット時代。いかに賢く活用するかが問われる。(玉寄興也)