月夜だった。米軍の攻撃でけがを負った島袋淑子さんは死を覚悟していた。17歳の女学生。そばにいた日本兵に「殺してください」と頼んだ。だが、日本兵は言った。「俺には殺せない」。淑子さんの命はつながった−−。 73年前の沖縄戦末期、現在の八重瀬町の八重瀬岳付近での体験だ。