沖縄こども未来プロジェクト本部(代表・武富和彦沖縄タイムス社長)は、2018年度第1次支援金の授与式を27日午後5時から那覇市久茂地の沖縄タイムス社で開く。子どもの貧困解消に役立ててほしいと、法人や個人から寄せられた支援金のうち、総額90万円を2団体に贈る。支援先のNPO法人こども家庭リソースセンター沖縄、なはっ子児童クラブの活動を紹介する。

NPO法人こども家庭リソースセンター沖縄の與座初美理事長(前列中央)とサポーター=25日、沖縄市中央

長若道代主任支援員(最後列中央)となはっ子児童クラブの子どもたち=25日、那覇市前島

NPO法人こども家庭リソースセンター沖縄の與座初美理事長(前列中央)とサポーター=25日、沖縄市中央 長若道代主任支援員(最後列中央)となはっ子児童クラブの子どもたち=25日、那覇市前島

<こども家庭リソースセンター沖縄>「おせっかい」子育て支援

 NPO法人こども家庭リソースセンター沖縄の與座初美理事長(68)は目の前に困っている人がいると、考えるより先に体が動き、手を差し伸べる。「おせっかいなんです」と笑う。

 同法人の支援の中心は子育てを手伝うファミリーサポート事業。しかし、有償のため利用料を払えない家庭も多かった。必要なサポートを無料で受けられる仕組みが、てぃーだ基金事業の「てぃーだチケット」だ。会費と寄付金で賄う同基金から利用料を拠出し、チケットを発行する。利用者は1枚で1時間の支援が受けられる。今回の支援金は基金の運用資金に充てる。

 生活保護家庭の子の高校通学の送迎をしていたあるサポーターは、学校を休みたいと相談の電話を受けたとき、「休まないで、遅れてでもいいから行こう」と励まし、学校へ送り届けた。その子は無事卒業し、就職した。

 チケットの枠を超えた寄り添いの支援が自立へとつながった。感謝の手紙がサポーターのやる気になっている。おせっかいの輪が多くの親子を支える。

 ■メモ 沖縄市中央3の15の5。電話098(938)9244。

<なはっ子児童クラブ>自然体験で思いやりの心

 「自然の中で思いっきり遊ばせてあげたい」。なはっ子児童クラブの長若道代主任支援員(62)は、野外でのびのびと遊ぶ子どもたちの姿を想像し、キャンプや離島での宿泊など自然体験を計画した。

 在籍する児童は42人。遊びや体験は「思いやりの心や生活力を身に付ける」と重視する。今まで一度も、バーベキューをしたことがないという児童の言葉に心を痛め、計画を企画した。ただ、児童の中には経済的に厳しい家庭もある。「家庭の状況で体験できない子がいてはいけない」と支援を求めた。

 支援金は交通費など体験活動の費用や学習支援に充てる。今回の体験が子どもの自立心や自己肯定感、助け合いの気持ちを育むと長若さんらは期待する。

 「学童クラブに目を向けてくれたことが本当にありがたい」と長若さん。「学童は子どもたちの安心安全な居場所。子育て支援の一端を担っているとの思いで、子どもたちに向き合いたい」と力を込めた。

 ■メモ 那覇市前島1の19の7。電話080(6484)9238。開所は月~金曜日の放課後~午後7時。第2・4土曜日の午前8時半~午後5時半。