「スーツアクター」として初代ウルトラマンを演じた俳優の古谷敏が7月1日午後1時、沖縄県南風原(はえばる)町の松風苑でトークショーを開く。沖縄出身でウルトラマンやウルトラセブンの脚本を多く手がけた故・金城哲夫との思い出を語る。

「金城哲夫を沖縄に知らせる機会にしたい」と話す古谷敏=那覇市

沖縄訪問は盟友との約束

 トークショーは昨年に続く開催。古谷は生前の金城と、沖縄でウルトラマンショーを開くことを話し合ったが、かなわなかった。盟友の出身地を訪ねることで約束の実現を果たしたかったという。

 初めての出会いは「ウルトラQ」を撮影していた1965年ごろ。頻繁に撮影現場を訪ねた金城と、偶然にも誕生日が7月5日で同じことで意気投合。続く「ウルトラマン」、「アマギ隊員」として出演した「ウルトラセブン」で共に作品を作ってきた。

 古谷は「びんちゃん、と気軽に声を掛けてくれた」と金城の生前を振り返り、怪獣対正義の味方の構図でありながら、常に怪獣に優しい視点を送る金城の演出について「沖縄は戦争で悲惨な目にあった。そこに住む子どもたちに、悲惨な話を植え付けるのではなく夢を与えたかったのだろう」と金城の心中を察する。

知られざる金城哲夫語る

 ウルトラマンのスーツを身にまとった古谷は、怪獣と向き合う際に、あえて背中を丸めて弱々しさを表現した。「ウルトラマンはひとりぼっちで地球にやってきた。哀愁を帯びた姿を子どもたちは応援してくれた」と話す。

 トークショーの開催に「金城さんについて、沖縄でまだよく知られていない部分が多い。生誕80年の記念の年に多くを語りたい」と意気込む。当日は金城哲夫の弟の和夫さん、作品にも出演した田村奈巳さんとのトークショー、グレース美香のライブもある。入場料は食事、フリードリンク込みで8千円。

 問い合わせはシンビンプロモーション、電話055(215)2450。