私らしく、はたらく(25)吉戸三貴

 2018年1月にスタートしたこのコラムも、ついに最終回。寂しいような、少しだけホッとするような不思議な気持ちです。最後のテーマは「ま、いっか」。そんな適当な言葉で締めくくるなんて!とお叱りをいただきそうですが、毎日頑張っているあなたにこそ贈りたいメッセージです。

 笑顔が大切、物事の良い面を見ようなど、さまざまなことを書いてきましたが、やるべきことが増えすぎると息苦しさを感じることがあるかもしれません。「へーって思ったんだけど、詳しい内容は忘れちゃった」くらいのおおらかさがあれば安心ですが、もし、すべてきちんと実践しなくちゃと思っている方がいたら、ここでひとつ深呼吸をしてほしいのです。

 私自身、若い頃は自分を追い込むタイプでした。できないことや足りないものばかりを数えて、常に、あれもこれもやらなくてはと焦っていました。それが挑戦の原動力になっていたので、悪いことばかりではありませんでしたが、もっともっとと欲張り続けた結果、あるとき、ひどく体調を崩してしまったのです。今は、周囲があきれるほど元気ですが、当時は、もうこれまで通りの生活には戻れないと覚悟を決めたほどでした。

 無事に回復し、普通に働けることの幸せを実感した時、私は、仕事に対する姿勢を変えました。努力は続ける、ただし、心や体を壊さないようにする。「健康第一!」と決めたのです。そこから、私らしく、はたらくための試行錯誤が始まりました。思考のクセを直すのは容易ではなく、怠ける自分を責めそうになることもありますが、そんな時は「ま、いっか」と唱えて肩の力を抜くようにしています。

 仕事をしていると、本当にいろいろなことがあります。努力が報われないと感じたり、理不尽な目にあって心が折れそうになったりすることもあるでしょう。でも、自分を楽にする方法を知っていれば、少しだけ前向きに考え直して気持ちを軽くすることができると思います。

 働くことが楽しくなる(かもしれない)ヒントをお届けしたいという願いを込めて、書き続けた6か月でした。言葉足らずでいたらない点も多々あったと思いますが、最後に「ま、いっか」とお許しいただけたら幸せです。お読みくださった皆さま、ありがとうございました。またいつか紙面でお会いできる日を楽しみにしています!(コミュニケーションスタイリスト)=おわり