沖縄県内大手流通業のサンエー(宜野湾市、上地哲誠社長)と衣類製造・販売の日進商会(糸満市、大城英幸社長)、琉球びんがた事業協同組合(那覇市、屋冨祖幸子理事長)は11日、「琉球びんがた」を使ったかりゆしウエアを共同開発したと発表した。綿麻混のシャツのえりやポケットに紅型をあしらい、量産化で価格帯を抑えた。男性3種、女性1種で色違いを用意。サンエーで1136枚、県外では150枚を販売する。

「琉球びんがた」を使ったかりゆしウエアをアピールする(左から)日進商会の大城社長、事業協同組合の屋冨祖理事長、サンエー衣料部の糸数さん、添石さん=県庁記者会見室

 伝統工芸、商品開発、販路という3者の強みを生かし、ファッション性と手ごろな価格帯を実現したという。伝統工芸品のシャツは3~5万円の高価格の商品が多かった。今回は約1300枚製造し、価格は9800円~1万2800円(税別)。

 3月から発売して売れ行きは好調で、すでに280枚が売れた。サンエー衣料部マネージャーの糸数昌哉氏、添石達也氏は「1万円を切ったことで、手の届く商品になった。女性用も反応がいい」と話す。

 同事業協同組合の中から3工房が四つの柄を提供。東京のファッションデザイナー加賀清一氏が監修し、日進商会が製造した。5月から東京・三越伊勢丹日本橋店でも販売予定。屋冨祖理事長は「生活の中に紅型を浸透させ、後継者育成につなげたい」。大城社長は「顧客の反応をみて、来年は増産も検討したい」と話した。