【宜野湾】世界に二つだけのランドセルで初登校-。宜野湾市立はごろも小学校の新1年生で、双子の仲間千隼(ちはや)君(6)と善哉(ぜんや)君(6)は、父親の千善(ちよし)さん(53)が手作りした牛革のランドセルを背負って新学期を迎えた。自慢のプレゼントの出来栄えを「200点」という兄弟。「いっぱい勉強したい」とちゃめっ気たっぷりに笑う。

父親の仲間千善さん(後列右)と母親の廣美さん(同左)に見守られ、お手製ランドセルを持つ千隼君(手前左)と善哉君(同右)=宜野湾市

 昨年11月、息子たちのランドセルを探していた千善さんは、気に入ったものが見つからず、「だったら作ってみよう」と思い立った。革製品を手がける店に相談。木工には興味はあったが、牛革製品作りは初めての挑戦だった。美容師の仕事の合間に皮教室に通い、一針一針、丁寧に手縫いした。

 製作期間は8日の入学式当日の朝まで約5カ月。かぶせの部分に持ち手があり、おしゃれなデザインが目を引くランドセルに仕上がった。千善さんは「まだ内側の修正が残っているので、完成はもうちょっと先」と言いつつ、「2人には学校生活を楽しんで、思いやりのある子に育ってほしい」と目を細める。

 兄の千隼君は入学式で、友達にさっそく自慢し、周囲の注目を集めた。母親に泣きついて同じランドセルをねだった同級生もいたという。

 千隼君の将来の夢はマジシャン、善哉君は医者。2人とも足し算と引き算が得意といい、ランドセルには「ノートとクーピーペンシルを入れる。勉強も頑張る」とやる気満々。千隼君は「おじいちゃんになるまで使う」と宣言した。 

 母親の廣美さん(44)は「お友達にいっぱい自慢してほしい。とにかく元気に育ってほしい。大切に使ってもらい、孫の代まで続くこともあるかもしれませんね」とにっこり。愛情たっぷりのお手製ランドセルは家族の絆を強める宝物となっている。(中部報道部・赤嶺由紀子)