台風7号が1日に最接近するのを前に、沖縄県内の農家らは収穫を急ぐなど対応に追われた。那覇空港では、前倒しで帰路に着く旅行客の姿もみられた。

台風7号の接近を受け、コンバインを使って大急ぎで米を収穫する農家=30日午後2時13分、名護市羽地

台風接近に備え、船を係留する漁業関係者=30日午後3時半すぎ、那覇市・泊漁港(金城健太撮影)

台風7号の進路予想図(気象庁HPより)

台風7号の接近を受け、コンバインを使って大急ぎで米を収穫する農家=30日午後2時13分、名護市羽地 台風接近に備え、船を係留する漁業関係者=30日午後3時半すぎ、那覇市・泊漁港(金城健太撮影) 台風7号の進路予想図(気象庁HPより)

 名護市川上では30日昼、又吉康裕さん(61)が約1ヘクタール分の「羽地米」の収穫に追われていた。もともとは翌週に予定していたが、台風が沖縄本島の方向に進むと知り、急きょ、29日から稲の収穫を開始。ビニールハウスの台風対策もあり、人手が足りないという。「雨でぬれると収穫できなくなってしまう。今年の米は出来がいいので、台風にやられてしまう前に刈り取りたい」と額の汗を拭った。

 豊見城市でマンゴーを栽培している金城司さん(50)=糸満市=は、週明けにアーウィン種を収穫する予定。鉄骨製ビニールハウスの中にも防風ネットを張るなど入念に対策をしていた。「今年はマンゴーの実が例年の5~6割と少なく、その上で台風被害が出たら大損害」と強調した。

 那覇市の泊港では午後2時ごろ、外国人船員らが漁船を固定していた。沖縄近海でのマグロ漁から予定を早めて帰港したという船長の仲村知さん(46)=那覇市=は「天候ばかりは仕方ない」と話し、「うちの船員も台風対策は毎年するから慣れている」と笑った。

 那覇空港では台風で欠航便が出ることを想定し、予定を変えた人もいた。友人の引っ越しを手伝うため、28日から沖縄を訪れていたという奈良県の会社員男性(65)は、滞在中に台風が発生し、慌てて1日の便を30日に変更したという。「今回の台風は急だった。考えもしなかった」と話していた。