11月投開票の沖縄県知事選で、自民党県連の候補者選考委員会は、佐喜真淳宜野湾市長(53)を擁立する方針を固めた。1日に選考委の幹事会メンバーが集まり、方針を確認した。今週末にも候補者選考委員会を開いて、最終決定し、佐喜真氏へ伝達する考えだ。2日、複数の関係者が明らかにした。

佐喜真淳氏

 選考委では、立候補の意思を示しているシンバホールディングス会長で、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)元会長の安里繁信氏(48)や、前南城市長の古謝景春氏(63)ら候補に挙がっている複数人を選考し、最終的に佐喜真氏に一本化する見通しだ。

 県連の翁長政俊会長代行は6月29日に自民党本部で知事選に関し党幹部と意見交換した。1日の会合ではこの内容を報告、市長選で見せた幅広い層から支持を得られる強さなどを考慮し、佐喜真氏に一本化する方針を確認したという。

 佐喜真氏は6月26日の自身のパーティーで知事選への立候補に関し「悩みながら政治家は決断する。知事選はみんなの力でわが陣営に取り戻そう」と意欲を示していた。ただ、佐喜真氏の後援会などからは「市長職を全うすべき」との慎重な意見もあり、今後、佐喜真氏の立候補の環境が整うかに注目が集まる。

 佐喜真氏は同市出身で市議や県議を務め、2012年から現職。現在2期目。

 党本部は安里氏の立候補を念頭に、保守系候補の分裂に懸念を示しており、候補者の一本化が重要との認識だ。今後、人選の最終過程で安里氏の判断が焦点になりそうだ。

 選考委は、県内関係国会議員や副知事経験者などを対象に擁立作業を進めたが難航し、当初予定より1カ月以上ずれ込んでいる。

 一方、県政与党は翁長雄志知事(67)の再選出馬を前提に調整を進めているが、膵(すい)がんの治療を継続中で出馬できるかは不透明。県議会6月定例会でも出馬への対応は明かさなかった。