石垣島屈指の景勝地・川平湾に向かう手前の崎枝集落。サトウキビ畑と牧草地が広がる静かな集落に1月、本格ベトナム料理店がオープンした。

あっさり味の「県産鶏のフォー」(手前)と「県産鶏のベトナムカレー」(奥)

あっさり味の「県産鶏のフォー」(手前)と「県産鶏のベトナムカレー」(奥)

 石垣喜幸(よしゆき)さん(40)が、祖母が経営していた商店の跡地にカフェを新築。店名もそのまま引き継ぎ、妻の千彩さん(45)が腕を振るう料理が評判を呼んでいる。

 東京で音楽活動を続けていた喜幸さんがベトナム料理店でシェフをしていた千彩さんと出会い、その優しい味わいに感動。「いつかは石垣に戻る」と考えていたが、「この料理を島の人に食べてもらいたい」と新たな決意が加わった。

 ベトナムと沖縄は気候が似ていて、パパイアやゴーヤー、ヘチマ、空心菜などベトナム料理に欠かせない野菜も簡単に手に入る。千彩さんは「暑い気候に合う料理。地産地消もできて沖縄にぴったり」とアピールする。

 鶏がらと香味野菜、スパイスをじっくり煮出したあっさりスープが癖になる「県産鶏のフォー」(750円)、こってり好きは「美崎牛のフォー」(850円)がおすすめ。トマトベースの「ホアモックカフェハンバーグランチ」(850円)、「美崎牛のベトナムシチュー」(千円)は女性に人気だ。プラス250円で生春巻きやドリンクが付くセットにもできる。

 台湾の高地に自生する仙草を使ったベトナムぜんざいの「仙草ゼリーのチェー」(400円)など、珍しいスイーツも取りそろえる。

 喜幸さんは昨年、崎枝公民館長に就任。若い力で地域おこしにも尽力する。「繁盛節の歌詞にも出てくる美しい集落を盛り上げたい。若い人が戻って来たい、移り住みたいと思える崎枝にしたい」と前を見つめている。(社会部・新崎哲史)

 【お店データ】石垣市崎枝239の68。ランチは午前11時~午後2時半、カフェタイムが午後2時半~4時。不定休。休日はフェイスブック「石垣商店」に掲載する。電話0980(88)2588。