14日夜の地震で、最大震度7を記録した熊本県在住の沖縄県出身者らが、本紙の電話取材に地震当時の様子を語った。熊本沖縄県人会の事務局によると、14日午後11時半現在、約60世帯、約100人いる会員の被害は報告されていない。

倒壊した家屋を調べる消防隊員=15日午前1時28分、熊本県益城町(共同)

 前県人会会長の桃原良次さん(79)=那覇市出身=宅は震度7を記録した益城町から車で30分ほどの熊本市南区城南町碇にある。木造モルタル造りの2階にあるトイレに入ろうとしたところで地震に見舞われた。

 地震直後の午後9時40分ごろの取材に、「妻も私もけがはありませんが、タンスが倒れ、家の物が床中に散乱してて…。今はただぼうぜんとしていました」と静かに状況を語った。

 「揺れてる」「あっ、また揺れた」。桃原さんは警戒を続けながら、発生当時について「立っていられず、とっさにドアにしがみついた。地震ではなく、爆撃かと思うくらいの衝撃だった」と説明した。

 熊本市中央区に住む東海大学教授の儀間敏彦さん(54)=那覇市出身=は就寝中に横揺れが長く続き、跳び起きた。「電車に乗っているような揺れで、窓がガタガタ音をたてたので怖かった。20年間熊本に住んでいるが、こんな揺れは初めて」と振り返る。自宅や家族に特に被害はないとしながらも、「今回の地震が活火山の阿蘇山と関係があるのか心配だ」と話した。

 沖縄市出身で熊本県立大学4年の喜久村睦貴さん(25)がいた熊本市内のアパートでは、10秒ほど横揺れが続き、食器棚などが倒れた。余震で倒壊の不安があったため、アパート近くの東稜高校体育館に避難。喜久村さんは「少し肌寒いが、体育館で朝まで過ごしたい」と不安そうに話した。