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  • 熊本県益城町では家屋倒壊や地割れなど至る所に激震の爪痕が残る
  • 同町に住む沖縄出身の一家は「余震が怖い」と車中泊を続けている
  • 終わりの見えない避難生活に「いつまで続くのか」と嘆く住民も

 【熊本県益城町で山城響】震度7を観測した「熊本地震」から一夜明けた15日、震源地の熊本県益城町に入った。午後3時27分、「ドーン」と下から突き上げるような余震に、足がすくんだ。いつ来るのか、また来るのか。正直、怖い。

倒壊した家屋を前に作業の手を止める住民=15日午後2時10分ごろ、熊本県益城町

 益城町に入ってすぐ、沖縄県出身で同町馬水に50年以上住む宮城誠さん(71)と町内を巡回した。宮城さんは、14日夜の激震について「こんな揺れは初めて。家の中は足の踏み場もないくらい散乱した。参った」と頭を抱えた。

 家屋の倒壊を恐れ、軽乗用車に毛布や食料を詰め込み、家族3人で夜を明かした。「余震が怖い。あれから一睡もできない」と、車内で朝を待つ日々をしばらく続けるという。

 益城町役場に近い県道28号の木山下町通りに沿って、店舗や民家の窓ガラス、ブロック塀や屋根瓦が散乱。道路はあちこちに亀裂が走り、地割れが通行を妨げた。ひしゃげた木造家屋。民家は基礎がむき出しになっていた。

 移動中も宮城さんの携帯には、安否確認の連絡が次々に入った。すれ違う知人を見つけては「大丈夫だった?」と声を掛け合った。

 同じ町内でも、場所によって被害の度合いが違う。宮城さんは「地下に水源がある地域は崩れている。同じ馬水でもうちは被害が少ない」と指摘する。全壊した知人宅を通過すると「どうやって声を掛けていいか分からなくなる」と嘆いた。

 無数に飛び散った屋根瓦の処理に途方がくれた様子で、作業を途中で切り上げる家族もいた。その喪失感を思うと、シャッターを切るのをためらう。

 町保健福祉センターに乳飲み子を抱いて避難してきた内山浩利さん(30)は「いつまで続くのか」と、終わりの見えない避難生活に肩を落とした。