熊本地震を受け、国立病院機構琉球病院の精神科医や看護師ら4人でつくる「災害派遣精神医療チーム(DPAT)」先遣隊が15日午後に熊本県に入った。沖縄県内からの派遣は初めて。精神科病院に入院する患者の搬送や、被災者の心理的ケアなど現地活動の拠点となる熊本県庁内の「DPAT調整本部」に常駐。同県職員と2交代制で後方支援を続ける。

熊本県職員と連携する琉球病院先遣隊チームの白いジャケットを着た(右から)野村れいかさん、知花浩也さん、福田貴博さん、伊波芳暁さん=15日午後7時30分ごろ、熊本県庁(琉球病院提供)

 全国各地からも10チーム以上が派遣された。心のケアに関して、被災地や隣接の都道府県にとどまらない広範囲なチームが集結する初めてのケースとなり、そこに沖縄県も加わった。

 琉球病院の先遣隊は、東京のDPAT本部や熊本県の要請を受けて、午前10時前に那覇空港を出発。福岡空港から車で移動し、午後4時ごろに熊本県庁での支援に加わった。

 先遣隊チームは精神科医の福田貴博さんと、看護師の伊波芳暁さん、精神保健福祉士の知花浩也さん、臨床心理士の野村れいかさんの4人。

 21日まで1週間現地での活動を続け、その後も県内からは同病院を中心に1週間ごとに別のチームを継続派遣する。

 琉球病院の大鶴卓副院長は「東日本大震災のときは情報収集システムがなく、被災者のニーズも分からずに支援が行き届かないこともあった。今回は熊本県庁内の調整本部を迅速に立ち上げ、少しは他の災害医療チームに近づいてきたのではないか」と話した。