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  • 名護市大中公民館で小中学生に週3日、1回300円の塾が開かれ好評だ
  • 東京の塾で講師をしていた齋藤佳代さんが「沖縄の子のため」に設立
  • 授業充実のためクラウドファンディングで出資を呼び掛けている

 【名護】ボランティアが小中学生を教える「無名塾」が1月から、名護市大中公民館で始まっている。誰でも通えるようにと授業料を1回300円に抑えたのが特徴。授業を充実させるため、ネット上で5月14日まで資金を募っている。

子どもを教える齋藤佳代さん(右から2人目)=名護市・大中公民館

 東京の有名塾で講師をしていた齋藤佳代さん(36)が、子どもの療養のため市内に引っ越したのがきっかけ。東京との収入、情報の格差にがくぜんとしたという。

 沖縄戦や米軍統治の影響を痛感し「県外で生まれ育った者として何かしなければ」と思った。高額な塾では来られる子は限られるため、友人を通じて大中区に相談し支援を取り付けた。塾の名前には「ノーベル賞受賞者も最初はみな無名」との志を込めた。

 授業は毎週水、木、金曜日の午後5~7時。1回ごとの料金なので、来たいと思った小中学生が訪れる。たいてい10人ほどが宿題や予習に取り組み、齋藤さんを含め最大3人の講師がアドバイスする。週3回通っても、1カ月の授業料は4千円ほどだ。

 東江小6年の大城日織さんは「学校に比べて人数が少ないから分かりやすい。先生は答えではなくヒントを言ってくれる」。初めて来た名護小1年の松田蒼乃華(あいか)さんも「足し算ができた。楽しかった」と喜んだ。

 平良淳区長は「大中区の子どもたちにとって勉強が好きになるチャンス。公民館がにぎやかになって、高齢者も喜んでいる」と歓迎する。

 齋藤さんはさらに「4月から高校生になった塾の“卒業生”を再び受け入れたい」「中高一貫校の受験に向けた小6の特進コースを設けたい」と、ネット上で資金を募るクラウドファンディングに挑戦。サイト「READY FOR(レディー・フォー)?」を利用し、目標金額は50万円に設定。パソコンとホワイトボードなどを買う計画だ。15日現在、目標額の4割が集まっている。