薩摩の島津義久が1590年、豊臣秀吉の関東平定を祝う使節を派遣するよう、琉球国王の尚寧に要求した原本と思われる書状が愛媛県内で見つかった件で、16日に現地で研究者の調査が行われ、同文書が原本であると確認された。

「下浮穴郡役所所蔵文書」の原本とみられる書状

 研究者は古琉球期(1609年の薩摩侵攻以前)に島津氏から琉球国王に宛てた文書では、現存する唯一の原本だとしている。

 同文書では、2001年に山中貞則衆院議員(当時)が愛媛県内にあった類似の文書を沖縄県に贈呈した。

 沖縄県公文書館に現在も保管されているが近代以降の複製とみられ、他にも複製文書が存在する可能性がある。

 確認をした東京大学史料編纂所の黒嶋敏准教授(歴史学)によると、1888年に内閣臨時修史局が、愛媛県内にある古文書を借りて文書が複製された。

 原本の花押(署名代わりの記号)には点が付いているが複製には無く、石版刷りでカラーの重ね刷りをする際、インクの載せ忘れがあった可能性があるという。