【久高泰子通信員】フランスを代表するパリ国際アートフェア「ART PARIS」が3月31日~4月4日、シャンゼリゼ大通りに面するグランパレー会場で開催された。今年も約6万人が来館、世界中から143件のギャラリーが近代、現代アートの代表的な作品を展示した。フランスをはじめ世界20カ国の地域性や現代社会のテーマを掲げて個々のアートの表現を探索、活気に満ちた。

作品「神話の世界」の前に立つ幸地学さん(左)と妻のみどりさん

 このアートフェアに沖縄県出身の幸地学さんの作品も展示されている。ギャラリー「クロード・ルマン」のブースには、ブロンズ彫刻数点のほか「神話の世界」と題する大型レリーフ彫刻(236センチ×86センチ)の5作品を展示し、多くの鑑賞者の関心を引いた。

 作品の素材は板の上に針金の立体構成で骨組みを作ったもので、乾くと木材のようになる粘土状の素材パット・ア・ボア(木粉粘土)。制作に1年を要したという。

 幸地さんの「神話」は、過去でも未来でもない世界で、作品に表現された空間は、異質な生き物たちが互いに共存し調和を保っている。それは本来、生き物たちが共存することによってのみ存続可能な環境を表現しており、作品には世界に生きるエネルギーが満ちあふれていた。