汚れた服に、手入れされていないぼさぼさの髪。当時40代の姉・夏子さんのやつれた姿。下地啓義さん(87)=宮古島市=は「声を失った」。1946年、台湾の港町基隆で引き揚げ時に別れ、20年ぶりの再会。夏子さんの姿は台湾で歩んだ日々の苦悩を表していた。 戦前、「第2の東京」と呼ばれた台北。