遊園地や汽車旅行、甘い果物−。台湾の子ども時代は夢のようだった。平良キネさん(80)=宮古島市=は2歳で、旧上野村から台湾の基隆に移った。父は商船会社の船員だった。 戦禍が迫り、父親は船舶ごと徴用。空襲が始まり母親と郊外へ疎開した。記憶は徐々に灰色へ変わる。