【久高泰子通信員】パリ国際大学都市日本館大ホールで6月10日、「琉球音楽と舞踊の夕べ」が開催された。オペラ歌手で琉球大学音楽科教授の泉惠得氏と琉球舞踊・親泊本流の大城ナミ師範、プロのオペラ歌手有志の発案で企画された。沖縄を代表する作曲家・宮良長包の作品のほか、八重山や宮古の民謡などを披露し、フランスの聴衆を魅了した。

宮良長包作品を歌う泉惠得氏とピアノの赤嶺七奈子氏=パリ国際都市大学「日本館」

与那国ションガネーを舞う大城ナミ師範

宮良長包作品を歌う泉惠得氏とピアノの赤嶺七奈子氏=パリ国際都市大学「日本館」 与那国ションガネーを舞う大城ナミ師範

 歌は泉氏をはじめ、ダッチャー恵子、仲村渠和美、山入端澄代、ピアノ演奏は山里瑠美、赤嶺七奈子、仲田玲子、三線は下地彩香、笛は清村まりこの各氏が務めた。

 宮良長包の「母恋し」「なんた浜」「赤ゆらの花」「帰り舟」のほか、八重山民謡「月のかいしゃ」、沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」など多彩な曲目を歌った。

 泉氏の友人でパリ在住の鬼塚正己さんが歌をフランス語で通訳・解説して進行した。「宮良長包協会」を設立し、長包の音楽の継承・普及、発展に努める泉氏は「長包音楽を県外、国外に広めたいと企画した」と話した。

 声楽やピアノの他のメンバーも「素晴らしい沖縄の音楽と西洋の文化、三線とピアノとのコラボレーションがどのように受け入れられるか、反応を知りたかった。国境を超えても文化の良さは伝わると思う」と語った。

 精選した沖縄の代表的なメロディーと素晴らしいオペラ歌手たちのベルカントの調和に、聴衆は耳を澄まして聴き入った。大城師範の琉球古典舞踊「伊野波節」で幕を閉じた。来場したフランス人女性は「とてもきれいな音楽で、声の質もとても高かった」と称賛。三線を弾くという日本人女性は「沖縄音楽と西洋音楽のコラボは、沖縄音楽文化を外国人に訴える素晴らしい企画だ」と評した。