【市塚和枝通信員】天才レオナルド・ダ・ヴィンチが設計した、ミラノにある大小の運河沿いは、今では世界中のアーティストと地元の人たちに愛されている憩いの場になっている。その小運河沿いにある小さなカフェ「SOFA CAFE」でこのほど、沖縄の焼き物や紅型、黒糖などの物産を紹介する展示会が開催された。

紅型などを飾った展示会の様子

沖縄の物産の展示会を開いた宮城徳士さんと妻さくらさん

紅型などを飾った展示会の様子 沖縄の物産の展示会を開いた宮城徳士さんと妻さくらさん

 主催したのは、1年前にイタリアに来た宜野湾出身の宮城徳士さん。

 イタリアで故郷を紹介することで、新たな試みができると信じ、プロジェクト「ECCO OKINAWA(エッコ オキナワ)」を立ち上げた。本物の沖縄の物産を紹介し、イタリア人に沖縄をもっと身近に、もっと理解してもらおうと展示会を企画した。

 イタリアにとって日本は「東の果ての遠い国」。現代のネット社会では、日本や沖縄を知るのは簡単だが、本物の物産を目にする機会はなかなか得られない。

 今回の企画では、伝統工芸の実物のほかに、美しい海など映像や写真も使って沖縄の魅力を紹介した。

 宮城さんは「『南の島?』『昔、RYUKYU(琉球)だったところ?』『空手で有名な場所?』などと聞かれ、想像以上に沖縄のことを知っている人が多いのに驚いた」と話す。また、来場者の多くが、飾っていたミニシーサーの風貌に興味を示し、その役割を説明すると、さらに沖縄への興味を持ってくれたという。

 物の背景にある歴史や文化、沖縄の技術や独特の色使いに関心を示す人が多かった。宮城さんは今後も、イタリア各地でのイベントに参加し、沖縄の文化と歴史を紹介することを目指している。