非常に強い台風8号は10日、沖縄県の先島諸島を暴風域に巻き込みながら石垣島の北東を進んだ。宮古島や沖縄本島では強風による被害が相次ぎ、宮古島市の40代男性が風にあおられ転倒するなど計5人が軽傷を負った。同市では民家屋上の水タンクが落下、床下浸水1件も確認された。宮古島、石垣島地方は11日未明に暴風域を抜ける見通し。

激しい風雨にあおられる樹木=10日午後3時50分ごろ、石垣市白保(国吉聡志撮影)

強い風で根本から倒れた街路樹=10日午後5時半ごろ、石垣市大川(国吉聡志撮影)

激しい風雨にあおられる樹木=10日午後3時50分ごろ、石垣市白保(国吉聡志撮影) 強い風で根本から倒れた街路樹=10日午後5時半ごろ、石垣市大川(国吉聡志撮影)

 10日午後11時現在、6市町村で118世帯の計185人が避難した。

 台風8号は10日、夕方から夜にかけて先島諸島に最接近した。宮古空港で午後7時に最大瞬間風速45・3メートル、下地島空港で午後3時12分に同44・8メートルを観測し、7月の観測史上最大となった。石垣市伊原間では午後8時8分に同40・1メートルを記録した。

 石垣市登野城では午後8時50分までの1時間で46ミリ、石垣空港では午後9時すぎまでの1時間で38ミリの激しい雨が降った。

 沖縄電力によると午後11時現在、先島諸島と久米島町で1万3700世帯が停電した。

 海と空の便でも欠航が相次いだ。沖縄旅客船協会によると、10日は238便が欠航。11日は本島と離島などを結ぶ船計14便の欠航が決まっており、そのほかの運航は当日朝に判断する。

 全日空(ANA)は宮古、石垣を発着する全便など計64便欠航。日本航空(JAL)、日本エアーコミューター(JAC)、日本トランスオーシャン航空(JTA)、琉球エアーコミューター(RAC)も宮古、石垣を発着する全便を含む計107便が欠航した。スカイマークは那覇発着の計22便が欠航した。

 ANAでは11日、那覇と福岡を結ぶ1便の欠航が決まっている。

 沖縄気象台によると、台風は10日午後11時現在、石垣島の北北西約140キロの海上を時速30キロで西北西へ進んだ。中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。中心の東側240キロ以内と西側150キロ以内は風速25メートル以上の暴風域。

 久米島と慶良間・粟国諸島に出ていた暴風警報は10日午後7時10分に解除された。