7月にオープンした沖縄県名護市宮里の「はるさんのコーヒー店」は、玄関前のスロープを上って店内に入ると、コーヒーのにおいが広がる。左半身にまひがあり、車椅子で生活するオーナーの小林きょう子さん(43)が、クラウドファンディングで資金を集め、オープンした。小林さんは「いろんな人がくつろげるスペースにしたい」と来店を呼び掛けている。(北部報道部・山田優介)

「やんばる珈琲」を使用したアイスコーヒー(右)とホットコーヒー=3日、名護市宮里・「はるさんのコーヒー店」

「くつろぎに来てほしい」と話すオーナーの小林きょう子さん(前列右)たち=3日、名護市宮里・「はるさんのコーヒー店」

はるさんのコーヒー店の場所

「やんばる珈琲」を使用したアイスコーヒー(右)とホットコーヒー=3日、名護市宮里・「はるさんのコーヒー店」 「くつろぎに来てほしい」と話すオーナーの小林きょう子さん(前列右)たち=3日、名護市宮里・「はるさんのコーヒー店」 はるさんのコーヒー店の場所

 小林さんは東京で、IT関連の仕事に就いていた。3年前、東京のカフェで脳内出血で倒れ、後遺症で左半身にまひが残った。

 2年間のリハビリを経て、昨年10月に沖縄に移住。「障がいを持っていても楽しく生きたい」と障がい者就労支援事業所「フロンティア」の東邦治(くにはる)理事長のサポートを受け、クラウドファンディングで資金54万2千円を集め、コーヒー店を開いた。

 店で提供するコーヒーは1杯400円。豆は、フロンティアで焙煎(ばいせん)・販売しているコーヒー豆「やんばる珈琲(コーヒー)」を使っている。小林さんは「一つ一つ人の目でカビや虫に食われていないかチェックした豆を使っているので、すっきりしていて、おいしい」とほほ笑む。

 「健常者にも車椅子を体験してほしい」と店内には、車椅子が置いてあり、自由に乗ることができる。キッズスペースもあり、子ども連れでもくつろげる。

 比嘉達也店長は「障がい者と健常者をつなぐ懸け橋として、多くの人に足を運んでもらいたい」と話した。

 「はるさんのコーヒー店」は名護市宮里450の2。電話070(4104)6632。営業時間は、4月20日~9月30日は無休で午前6時~午後10時。10月1日~4月19日は火曜定休で午前6時~午後6時。

 「沖縄タイムスを読みました」と言えば、1人1杯に限り100円でコーヒーを提供する。