非常に強い台風8号の接近から一夜明けた11日、先島諸島の住民らは朝早くから道路や自宅周辺に散乱した草木やごみの片付けに追われた。宮古島市では同日午後まで一部地域が停電し、宮古空港は台風の欠航で便を振り替える観光客がカウンターに並んだ。石垣市内では各地で倒木などが確認されたほか、街灯やブロック塀の倒壊もあった。県警や消防によると宮古島市で2人、那覇や浦添などの5市町で各1人の計7人が強風にあおられて転倒するなどし軽傷を負った。

インスタントラーメンが売り切れ、品物がなくなった陳列棚=11日午前11時、サンエーショッピングタウン宮古食品館(下地広也撮影)

暴風で折れた曲がったバナナの木=11日午前9時半ごろ、石垣市白保(国吉聡志撮影)

台風8号の暴風で剥がれ落ちた外壁のコンクリート片を片付ける作業員=11日午前10時、宮古島市・県営平良南団地(下地広也撮影)

インスタントラーメンが売り切れ、品物がなくなった陳列棚=11日午前11時、サンエーショッピングタウン宮古食品館(下地広也撮影) 暴風で折れた曲がったバナナの木=11日午前9時半ごろ、石垣市白保(国吉聡志撮影)
台風8号の暴風で剥がれ落ちた外壁のコンクリート片を片付ける作業員=11日午前10時、宮古島市・県営平良南団地(下地広也撮影)

一時はどうなるかと…

 【宮古・八重山】石垣市平久保崎灯台付近で清掃していた同市平久保の伊波政浩さん(59)は「夜中まで雨風はすごかったが、これまでに比べたら大丈夫。最大風速70メートルと聞き一時はどうなるかと思ったけど、ひどくなく良かった」と胸をなで下ろした。

 竹富町西表島でパインやマンゴーを手掛けるアララガマ農園の池村海仁さん(30)は「(最大風速)80メートルを想定して対策していたので被害は最小限で収まった。マンゴーはあと2週間が勝負。出荷まで頑張って乗り切りたい」と話した。

 宮古島市内のスーパーで買い物をしていた下地理恵さん(35)=市平良東仲宗根=は「思ったよりも短い時間で過ぎ去ったので今日から普通の生活に戻れる」と安堵。サンエーショッピングタウン宮古食品館によると、欠品の商品は12日から補充が進み、14日までには改善する見通し。

 家族8人で旅行に訪れた大島一平さん(39)=石川県=は「おとといの昼の便で帰る予定で何とか逃げ切れると思っていたが、まさかの全便欠航。今日、明日と仕事に穴をあけることになるので何とかして帰りたい」と空席待ちしていた。

海と空、欠航相次ぐ

 沖縄旅客船協会によると、11日は沖縄本島と周辺離島を結ぶ便など計156便が欠航。12日で欠航が決まっている便はなく、同日午前7時ごろ判断する。

 全日空(ANA)は11日、那覇と福岡を結ぶ1便を欠航した。琉球エアーコミューター(RAC)は与那国島と那覇、石垣をつなぐ計4便を欠便した。