「絶対に優勝するぞ!」。沖縄県恩納村で8日に開催された第35回県知事旗争奪万座ハーリーフェスティバルで、ひときわ気合の入ったチームがあった。台湾から参加した「台湾C.S.Cドラゴンボートクラブ」だ。旧暦5月5日の端午節に龍舟(ドラゴンボート)で競漕(きょうそう)する文化がある台湾では「龍舟はポピュラーなスポーツ」。チームは予選を6位で突破し、存在感をアピールした。

台湾から参加した「台湾C.S.Cドラゴンボートクラブ」のメンバー=8日、恩納村・ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート

 同クラブは台湾の製鉄会社「中国鋼鉄」の社員でつくる社内チームで、メンバーの多くが30~40代。龍舟歴2年目の林俊成さん(41)は「適度な運動になるし、みんなでこぐのは楽しい」と魅力を話す。

 乗り慣れた龍舟に比べると、爬龍船はサイズが小さくこぎ手も10人と半減するが「ノープロブレム」と笑う。龍舟も爬龍船も互いを尊敬し、チームワークを築くのが大事だと話す。3カ月前から練習してきたといい、他のメンバーも「沖縄は自然も豊かで、ご飯もおいしい」と目を細めながら「今回は観光ではなく勝負で来た。勝つのみ」と気合十分だ。

 出走の出番が近づき、円陣を組むと、それまでの柔和な表情から一変。監督の指示にうなずき、声を掛け合い、最終調整に余念がなかった。

 準決勝では、力強い櫂(かい)さばきで海をかき分け進んだが、2分10秒92と予選からタイムを落とし、決勝進出はならなかった。「コーナーが大回りになってしまった」と悔しがるメンバーに「ネクスト イヤー カミング?(来年も参加する?)」と尋ねると「オフコース(もちろん)」と満面の笑みが返ってきた。