太宰治の小説「富嶽百景」の冒頭はこんな風に始まる。〈富士の頂角、広重は八十五度、文晁も八十四度くらゐ、(中略)北斎にいたつては、ほとんど三十度くらゐ、エッフェル鉄塔のやう〉▼奇抜で大胆。江戸後期の浮世絵師、葛飾北斎が描く富士山をこう評した。