葛飾北斎の作品展「江戸の天才絵師 葛飾北斎~北斎漫画と富嶽百景」(主催・沖縄タイムス社、OCC)が14日、浦添市美術館で始まる。北斎(1760~1849年)が富士山の多様な姿を描いた『富嶽百景』など246点が展示される。9月2日まで。北斎が琉球の景勝地を浮世絵風に描いた「琉球八景」(浦添市美術館所蔵)も7月19日まで期間限定で特別展示される。

北斎が琉球の景勝地を描いた錦絵「琉球八景」を展示する学芸員=13日、浦添市美術館(下地広也撮影)

 開幕を前に13日は金城聡子学芸員らが、琉球八景の作品の展示作業に追われていた。同作品は中国の冊封使が記した無彩色の「琉球国志略」を元に、北斎が1832年頃に錦絵にした。那覇市内の泉崎や三重城、久米村、奥武山、波の上などが、藍、黄、緑などの淡い色彩で着色されている。沖縄では見えないはずの富士山や雪、船が加筆され、琉球の景色に日本的な雰囲気が漂っている。

 金城さんは「琉球八景はあまり知られていない北斎の作品の一つ。昔の琉球を偲しのぶ機会にもなる。ぜひ見てほしい」と呼び掛けた。

 展示会についての問い合わせは、沖縄タイムス社営業局企画事業部まで。電話098(860)3573。