沖縄防衛局がまた不意打ちに出た。3連休初日の14日深夜、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で突如始まった工事で、新基地建設に抗議するスペースがつぶされた。駆け付けた市民は「夜襲は防衛局の得意技。もう何度目か」とあきれつつ、「抗議の声を上げることすら許さないのか」と批判した。

未明に進む新しい柵の建設作業=日午前2時分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

未明に進む新しい柵の建設作業=日午前2時分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 午後11時半前、名護市の中原貴久子さん(58)はたまたまゲート前を通り、様子が違うことに気付いた。見ていると作業員や警備員が集まって工事が始まり、仲間への連絡に追われた。

 「私たちの堂々とした抗議に対して、防衛局は闇夜に紛れて工事をして、声を上げる権利すら奪おうとしている。この国は終わりじゃないのか」と怒りをぶつけた。駆け付けた男性は「ここまでやるのか」と言葉を失った。

 環境アセスメント評価書の県庁への未明搬入など、防衛局は過去に何度も「奇襲」をかけている。15日朝に現場を訪れた沖縄平和運動センターの山城博治議長は「国は夜襲が得意だ」とあきれながら、「反対運動に変化はない」と話した。

 ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表も、動きそうにないつくりの柵に首をかしげた。歩道の大部分は基地内に取り込まれた形で、「国の主権はどうなっているのか」と疑問を投げ掛けた。

 県の吉田勝廣政策調整監も視察に訪れた。「国は県民に諦めさせようと次から次へとやってくるだろうが、屈しないことが大事」と語った。