「蓋あけし如く極暑の来たりけり」(星野立子)。連日のうだるような暑さをどう表現したものかと考えていたら、こんな句を見つけた。煮えたぎる鍋のふたをあけた時のような…。想像しただけで暑い

▼三連休中には全国で、35度以上の猛暑日になる地域が相次ぎ、熱中症とみられる症状で救急搬送された人が2千人超に上った。気象庁は17日も高温注意情報を発表し、熱中症対策を呼び掛けた

▼以前は、日射病などと使われていたが、これは直接日光に当たることで具合が悪くなることを指す。熱中症は屋内外でも発症する恐れがあるため総称で呼ぶようになった

▼室温や気温が高い所での作業や運動で、徐々に体内の水分・塩分のバランスが崩れ、体温調節機能が働かなくなる。重症化や死亡するケースもあり、決して侮ってはいけない

▼西日本豪雨の被災地でも、復旧作業の中、熱中症疑いの搬送や死者が出るなど深刻な事態が続く。のどの渇きを感じなくてもこまめに水分・塩分を取ることや、日ごろの体調管理が必要だ

▼県によると県内23の定点医療機関から報告があった熱中症患者は第6週(1~7日)で21人。6月からの累計では208人となった。屋内外、運動場など発生場所も広範囲に及ぶ。夏はこれからが本番。熱中症の正しい知識をいま一度確認して、備えたい。(赤嶺由紀子)