17日午後5時40分ごろ、那覇空港へ着陸した航空自衛隊那覇基地所属のE2C早期警戒機のタイヤがパンクして滑走路北側で動けなくなり、午後7時20分ごろに運用再開するまで1時間40分にわたって滑走路が閉鎖された。

那覇空港の滑走路北側でパンクして停止し、けん引される空自のE2C早期警戒機=17日午後7時1分(国吉聡志撮影)

 沖縄タイムスの調べによると、このトラブルで17日午後11時現在、那覇空港を発着する国内線・国際線計50便以上に欠航や遅れ、目的地変更などの影響が出た。

 那覇空港事務所の午後8時現在の発表では、欠航が9便出たほか、ピーチ・アビエーションの関西発那覇行きが米軍嘉手納基地へ一時着陸するなど目的地変更が11便あった。引き返しは5便あり、到着9便、出発12便で最大3時間14分の遅れが出た。

 本紙のまとめでは、全日空と日本航空グループだけで約4400人、ピーチ、ジェットスター、ソラシドエアの格安航空会社3社で計1500人以上の足に影響があり、機材が予定の目的地に到着しなかったために18日以降も一部の欠航が決まっている。トラブルを受け、空自那覇基地は全機種の訓練飛行を中止した。

 那覇空港では6月、空自那覇基地所属のF15戦闘機が管制の待機指示に反して滑走路へ進入し、民間機の着陸許可が取り消される航空重大インシデントを起こしたばかり。昨年は1月にF15戦闘機の前輪タイヤが外れ約2時間、7月にF15の部品落下で約45分間、それぞれ滑走路が閉鎖され、空港利用者に影響した。

 那覇基地渉外室によると、同警戒機は着陸直後の滑走中に前脚のタイヤと後部にある主脚の左タイヤの計2個がパンクした。着陸は主脚のタイヤから滑走路に接地するため、主脚が何らかの理由でパンクした後機体のバランスが崩れ、前脚に圧力がかかり、連続してパンクした可能性があるとして原因を調べている。

 飛行前の点検では異常は確認されていないという。離陸後の異常は、振動や異常音でパンクなどの不具合が分かるが、パイロットからの報告はなかったという。

 同機は機体の上部にレーダーを搭載し、地上で探知できない電波を受信。警戒航空隊第603飛行隊の5人が搭乗し那覇空港を離陸し、本島周辺での通常訓練を終え着陸した。5人にけがはなかった。

 稲月秀正那覇基地司令は「滑走路を閉鎖したことにより多くの方々にご迷惑をお掛けいたしました。原因を調査し、再発防止に万全を期したい」とコメントした。