観光の「観」の字は、大昔の人たちが鳥占いをして神の意志を察することが、もともとの成り立ちらしい。鳥の飛び方や数を目で確認するから「見る」の意で使われるようになった

▼その観光が沖縄でも好調のようである。県の発表で2015年度の観光客数が793万人となり、過去最高を3年連続で更新したという。経済担当をしていたころは500万人台だったので、ここ最近の増勢には目を見張る

▼16年度は、さらに上積みして840万人を目指すという。数は、旅行する人の興味関心がどこに向くか、景気や市場の動向などさまざまな要因に左右される。果たして1年後に目標達成となっているか。「観」の字の通り、天にうかがってみたくなる関係者もいよう

▼気になることもある。伸びに貢献しているのは外国客で、主力の国内客の勢いが鈍化していることである。「沖縄は高い」とよく聞くようになり、割高イメージが広がりつつあるように感じる

▼安ければいいとは思わない。要は、高い金を払ってでもまた行きたくなる満足を感じられるか、招く側がそんな魅力やサービスを提供できるかにかかっていよう

▼「招」の字も神に関係する。来訪を求めて祈る動作を指しているらしい。祈ってどうなることではない。目標に向けた継続的な工夫改善に期待している。(宮城栄作)