沖縄県出身の俳優、満島真之介が映画「ジュラシックワールド 炎の王国」で吹き替えに初挑戦。臆病だが憎めない天才プログラマー、フランクリンの声を演じて新境地を開いた。人気シリーズへの出演に「沖縄出身の男性俳優として責任を感じる」と言う。常に自分の中にある故郷、沖縄を大切にしながら「新しいスタイルを見つけたい」と常に元気で前向きだ。(学芸部・天久仁)

ジュラシックワ-ルド試写会後インタビュ-に答える満島真之介さん=18日午後、那覇市・シネマQ

試写会で質問に答える満島真之介(右)さん=18日午後、那覇市・シネマQ

観客と手を振って撮影する満島真之介(中央)さん=18日午後、那覇市・シネマQ

試写会で質問に答える満島真之介さん=18日午後、那覇市・シネマQ

インタビュ―に答える満島真之介さん=18日午後、シネマQ

ジュラシックワ-ルド試写会後インタビュ-に答える満島真之介さん=18日午後、那覇市・シネマQ 試写会で質問に答える満島真之介(右)さん=18日午後、那覇市・シネマQ 観客と手を振って撮影する満島真之介(中央)さん=18日午後、那覇市・シネマQ 試写会で質問に答える満島真之介さん=18日午後、那覇市・シネマQ インタビュ―に答える満島真之介さん=18日午後、シネマQ

 これまでアニメの声優を務めた経験や「ジュラシック」シリーズの新キャラクターのイメージに合致するということで白羽の矢が立った。

 「まさか自分がやると思わなかった。こんなになまっている人が吹き替えやっていいのかねぇと。見る人もシンプルに、恐竜に追いかけられる様子をドキドキしながら見ているので、こちらも思い切り楽しんだ。初登場のキャラクターをポップに、今までにない空気を出そうと思った」

 フランクリンは恐竜に恐怖を覚えながら、映画の終盤では火山で絶滅の危機にひんする恐竜を救おうと力を注ぐ役回り。親近感のあるキャラクターを生き生きと演じた。

 「新キャラクターが作品のいいスパイスになれると思った。フランクリンの気持ちになって二人三脚で演じた感じ。変に考え過ぎるのではなく、彼の動きとリズムを日本語にした。オファーをもらったときは本当にうれしかった。吹き替えのある作品は大作ばかりなので、チャンスを逃がしてはいけないと思った。作品が本当に面白いので、バランスが変にならないよう思い切りやった」

 2017年は沖縄戦がテーマの映画「STAR SAND」、ソ連占領下の旧満州で取り残された日本人救出を描いたNHKの特集ドラマ「どこにもない国」の両作品に出演。太平洋戦争を背景に、歴史にほんろうされる若者役に挑んだ。

 「『どこにもない国』。あれはシリアスだった。旧満州に取り残された日本人を日本に帰そうと、深い悲しみの中でエネルギッシュに生きた人の役。(演じていて)沖縄の人を思い出した。(沖縄出身ということで)若者の代表として呼んでもらったかもしれない。心と気持ちの持ちようで、役を大きく見せることができた」

 俳優の仕事を意気に感じている。沖縄出身の俳優として演技を見てくれる人たちを元気づけたいと思っている。

 「沖縄出身の女優は全国でもトップクラスばかり。男性ももっと頑張らないといけない。沖縄出身者の場合、言葉の壁がある。芝居をしていて、感情を出すときも共通語でやらなければいけない。そこに行き着くまでにあきらめてしまう人が多かったのだろう。沖縄出身者はスタート地点に立つ前にやることがたくさんある。沖縄出身の俳優として責任を感じている」

 自分の肉体に自分と違うキャラクターを投影する俳優の面白さを見いだしながら、垣根を取り払って自分を表現したいと考えている。

 「吹き替えも映画もドキュメンタリーも垣根なく、人の記憶に残るものに携わりたい。自分が何かをやるんだ、と言わないまでも。あいつが立っていることで沖縄は負けない、沖縄のあの男が頑張っているからまた頑張ろうという感じで、沖縄とつながることができたらいい。自分は沖縄で生まれた。自然や人の優しさや悲しみをたくさん見ながら育って今がある。だから沖縄を忘れるのは自分を忘れること。今回、映画といっしょに沖縄に帰ってこられてうれしい。いろんな方法を模索しながら、新しい自分のスタイルを見つけたい」