沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局が予定する8月17日の埋め立て土砂投入前の翁長雄志知事による埋め立て承認撤回に向け、県が防衛局の意見を聞く「聴聞」の期日を来週通知することが19日、分かった。関係者が明らかにした。謝花喜一郎副知事は同日、県庁で面談した新基地に反対する市民に今月中に聴聞の手続きを開始することを伝えた。

埋め立て承認撤回を巡る今後の想定

「K4」護岸がつながり、埋め立て区域の一部が囲われた名護市辺野古の沿岸=19日午後2時37分(小型無人機で撮影)

埋め立て承認撤回を巡る今後の想定 「K4」護岸がつながり、埋め立て区域の一部が囲われた名護市辺野古の沿岸=19日午後2時37分(小型無人機で撮影)

 県幹部が撤回手続きのスケジュールを公言するのは初めて。新基地に反対する市民からは埋め立て土砂の投入という重大局面を前に早期の撤回を求める声が高まっており、謝花副知事は撤回に向けた手続きを説明し、県の対応に理解を求めた格好だ。

 聴聞の通知は翁長知事と謝花、富川盛武両副知事の県三役がそろった会議で確認される見通し。来週は富川副知事が23日、翁長知事が26、27日にそれぞれ県外出張を予定しており、三役そろって聴聞手続き開始を協議するのは24、25日が濃厚となっている。

 市民によると謝花副知事は最終的な撤回の期日は知事が判断すると前置きした上で「聴聞の準備は着々と進んでいる」と述べ、土砂投入前の撤回に向け防衛局に聴聞を通知する考えを示した。県は新基地建設の阻止のため撤回前の工事の中止命令も検討した経緯もあったが、埋め立て予定日が1カ月後に迫る中で撤回のみに絞った。