台風10号が近づく沖縄地方では、2018年に入りすでに5個の台風が接近している。1~7月までの沖縄地方への接近数は17年3個、16年1個、15年3個で、過去数年と比べてやや多い。沖縄気象台は「太平洋の海面温度の高さなど、台風が発生しやすい環境だ」と説明する。

7~9月の海と大気の特徴

 気象台の予報では、7~9月は太平洋の北半球側で海面水温が平年より高く、亜熱帯地方に台風のもとである積乱雲が多く発生。そこに活発な対流活動も加わり、台風ができやすくなっている。

 台風9号は南シナ海で、台風10号はフィリピン近海で発生した。これらの海面水温上昇の一因としては、昨年秋に発生した「ラニーニャ現象」がある。

 ラニーニャ現象が起きると、南米ペルー沖の暖かい海水が強い東風で流され、西のインドネシア近海では温かい海水が蓄積されるため海面水温が高くなる。

 今春でラニーニャ現象は終息しているが、南シナ海やフィリピン近海で影響が続き温かい海水が残っているため、積乱雲が発生しやすくなった。

 また、台風は太平洋高気圧の淵に沿うように移動することが多く、今年は太平洋高気圧が本州付近に大きく張り出しているため、沖縄地方に接近しやすいルートになっている。