台風で避難? 沖縄県宮古地方に大きな被害をもたらした台風8号の通過後の11日、多良間(たらま)村の東海岸の砂浜に絶滅危惧種のクロツラヘラサギ1羽と、県内では迷鳥のツツドリが確認された。

この時期の多良間村内での確認は珍しいクロツラヘラサギ(羽地邦雄さん撮影)

モンパノキに止まるツツドリ(羽地邦雄さん撮影)

この時期の多良間村内での確認は珍しいクロツラヘラサギ(羽地邦雄さん撮影) モンパノキに止まるツツドリ(羽地邦雄さん撮影)

 農業の羽地邦雄さん(69)が撮影した。クロツラヘラサギは羽の先が黒く、若鳥の可能性がある。黒い顔とヘラのようなくちばしが特徴で、県内では「冬の訪れを告げる」と形容される冬の渡り鳥。沖縄本島などで越夏する個体もいるが、この時期の多良間島に姿を見せるのは珍しい。

 ツツドリはカッコウの仲間で全長約33センチ。繁殖期のオスは「ポポ、ポポ」と筒をたたくように鳴く。国内では夏鳥として九州や四国以北に飛来するが、県内では迷鳥。メスはセンダイムシクイなどの野鳥の巣に産卵し、代わりに子育てしてもらう「托卵(たくらん)」が特徴だ。

 羽地さんは「台風の余波が残る中、避難していたのかもしれない」と優しく見守っていた。