7月に入り、立て続けに襲来する台風が観光業界に影を落としている。台風7号、8号の影響でホテルの宿泊キャンセルや航空機の欠航、クルーズ船の入港見合わせが相次いだ。21日に本島へ接近する台風10号でキャンセルが出始め、関係者は頭を抱えている。

 航空3社の7月の欠航便数は台風7号、8号の影響などにより、全日本空輸(ANA)が208便、日本トランスオーシャン航空(JTA)が111便、琉球エアーコミューター(RAC)は101便で約3万人に影響が及んだ。ANAの担当者は「観光客が多く訪れる時期なだけに頭が痛い。10号が襲来すると前年割れになる見込みが大きい」と声を落とした。

 クルーズ船舶代理店の沖縄シップスエージェンシー(那覇市)は、那覇港に寄港予定だったクルーズ船8隻がキャンセルとなり、約1万5千人以上が来県できなかったとみている。

 県内で複数の宿泊施設を運営するホテル会社は台風7号と8号の影響で延べ宿泊者数で約2千人泊がキャンセルとなった。関係者は「1カ月でこれほどのキャンセルが出たのは記憶にない。足止めの観光客を受け入れても補えない」と困り果てた。

 人気観光地の海洋博公園(本部町)や首里城公園(那覇市)は台風で閉園となり、来場者が減少。担当者は「週末のイベントが中止になり、例年より来場者数が減っている」と肩を落としたが、「観光シーズンの本番はこれから。夏休み向けのイベントを強化して盛り返していきたい」と話した。