【東京】人権団体「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉さんらが20日、衆院第2議員会館で記者会見し、米軍ヘリパッド建設への抗議行動を取り上げた東京MXテレビの「ニュース女子」で名誉を毀損(きそん)されたとして、制作会社DHCテレビジョンと司会を務めていたジャーナリスト長谷川幸洋氏に損害賠償などを求めて7月中に提訴すると発表した。

葛藤を抱えながら謝罪を受けたと明かした辛共同代表(左)=20日、衆院第2議員会館

 提訴理由について、2017年1月の放送から約1年半たった今も、インターネット上で視聴できる同番組を差し止めるためだと説明した。

 会見に先立ち、辛さんは東京MXテレビの伊達寛社長の謝罪を受けた。同社のおわび文には「過激で犯罪行為を繰り返す基地反対運動を職業的にやってきた人物でその『黒幕』である、参加者に5万円の日当を出している」と放送したことが、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会の勧告で名誉毀損と判断されたと説明。人種や民族に関する配慮を欠いた表現を含む放送をしたとし「真摯(しんし)に反省」するとした。

 一方で辛さんは、BPO勧告を受けても名誉毀損や人権侵害について理解せず、誠意も示さないMXテレビの謝罪を受けたことに「葛藤があった」と明かした。